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SEOキーワードの選び方。芋づる式に見つけるプロのキーワード選定法!

お客様からコラムでSEO対策を進めたいと要望をいただいたのですが、キーワードの選び方がイマイチ分からなくて…。

商品やサービスからはキーワードをピックアップしましたが、他にはどんな基準で選べばいいんでしょうか?

商品やサービスからキーワードをピックアップできているんだね。それなら次は、ターゲットユーザーがどんな検索をしているかを考えてみよう

自分で考えて予測するのでしょうか?

GoogleサジェストやYahoo!知恵袋を使えば、ユーザーのリアルな疑問が見つかるよ

ツールや実際の声から考えるのですね!具体的なキーワードを洗い出せそうです!

最後に、それをどう活用するかのポイントも改めて教えてもらえないでしょうか?

SEOキーワードは、ページのタイトルや見出し、本文、さらには画像のaltタグに自然に組み込むと効果的だよ。ユーザーの検索意図に応じた内容にすることを意識すれば、検索順位も上がりやすくなるよ。

ありがとうございます!早速、リストアップしたキーワードで実践してみます!

本記事では、SEOキーワードの基本や種類ごとの特徴、さらに選び方や活用方法について分かりやすく解説します。初心者でも取り組めるツールの活用方法や、関連キーワードの探し方も紹介しますので、自社サイトのSEOを強化したい方はぜひ参考にしてください。

目次 - Index -

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SEOキーワードとは

SEO(Search Engine Optimization)は検索エンジン(GoogleやYahoo!など)での順位を向上させるための対策です。その中でも「キーワード」は最も重要な役割を果たします。

キーワードとはユーザーが検索エンジン(GoogleやYahoo!など)で入力する単語やフレーズのことです。例えば、「SEOとは」や「SEO対策 福岡」などがキーワードです。

検索エンジンはサイトに含まれるキーワードをもとに、どのような情報が掲載されているかを判断し、ユーザーの検索意図とよりマッチしたページを上位表示させます。そのため、キーワードを適切に選び効果的に配置することで、検索結果において上位でのヒットを狙うことができます。

SEO対策においてキーワード選びは重要

SEO対策をしていくうえで、キーワード選びは最も重要な工程と言っても過言ではありません。

適切なキーワードを選ぶことで、自社が想定しているユーザーに情報を届けやすくなります。逆に、キーワード選定が不適切だと「アクセス数が伸びない」「お問い合わせ率が低い」など問題がおこりやすくなります。

また、競争が激しいキーワードを選ぶと上位表示までに時間がかかり、上位表示されない場合もあります。

キーワード選びでは、検索ボリュームやライバルサイトの状況、ユーザーの検索意図を慎重に分析することが求められます。
効果的なキーワード戦略を練ることで、効率的にサイトへの流入を増やし、成果を最大化できます。

SEOキーワードの選び方

キーワード選びの基本は、提供するサービスや商品、そしてターゲットユーザーのニーズを深く理解することです。また、単一の言葉にこだわるのではなく、視点を広げて関連するフレーズを探すことも重要です。

ここでは、リフォーム業界を例に挙げながら、キーワードの選び方を解説します。

自社の商品・サービスから考える

まずは、自社の提供する商品やサービスをもとにキーワードをピックアップします。
リフォーム業者であれば、「住宅リフォーム」「マンションリフォーム」などが基本キーワードになります。また、「キッチンリフォーム」や「浴室リフォーム」といった具体的な商品・サービス名も追加できます。

施工箇所からキーワードを選ぶ
外壁リフォーム/屋根リフォーム/水まわりリフォーム など
また対応している建物からキーワードを選ぶこともできます。

建物からキーワードを選ぶ
住宅リフォーム/マンションリフォーム/店舗リフォーム など

ユーザーから考える

次に、ターゲットとするユーザー視点で考えます。

例えば、「古い家をリフォームしたい」と考えるユーザーは、「古い家 リフォーム」や「耐震リフォーム」などの具体的な疑問を検索する可能性があります。「子どもが大きくなりリフォームしたい」ユーザーは「増築」や「子ども部屋 リフォーム」などのキーワードで検索する場合があります。

ユーザーが抱える悩みや希望を理解し、それを解決できるようなキーワードを選定しましょう。

例:古民家 リフォーム/リフォーム 子供部屋/リフォーム バリアフリー など

ユーザーからキーワードを考える場合は、自社のお客様の年齢や性別、家族構成、趣味、興味、地域など細かく考えることでキーワードを思いつくことができます。

キーワードを拡大・縮小して考える

既存のキーワードをさらに広げたり、絞り込んだりすることも重要です。

「リフォーム 福岡」と地域で絞り込む、あるいは「中古マンション リノベーション」「外壁塗装 福岡」など関連するフレーズを追加することで、異なる検索意図に対応できます。また、工法や塗料名など具体的なニーズに対応するロングテールキーワード(検索数は少ないがより詳しいキーワード)を見つけると、集客効率が高まります。

これらの方法を組み合わせてキーワードを選定することで、ターゲットユーザーの検索意図により近づけ、ユーザー目線のサイト運営が可能になります。

連想ゲームのように頭を柔らかくして、考えられるキーワードをできる限り多く書き出そう!

自社サイトに合ったSEOキーワードを選ぼう

キーワード候補をピックアップしたら、自社サイトに合ったキーワードを選びましょう。

キーワードには、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3種類があります。自社サイトの状況や目的に合わせて使い分けることが大切です。

ただ人気が高い言葉を選ぶだけでは、競争が激しく上位表示は困難です。一方で、少し具体的な言葉や複数の単語を組み合わせたキーワードを使えば、興味を持つ人にピンポイントで届けやすくなります。

キーワードの3つの種類について詳しく説明します。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは、検索ボリュームが非常に大きく、多くの人に検索される一般的な単語やフレーズとされます。

例えば、「リフォーム」や「エクステリア」などがこれに該当します。このようなキーワードは幅広いユーザーが検索するキーワードですが、その分競合が非常に多く、その中で上位にヒットするサイトは運営にかなり手をかけていることが多いです。こうしたサイトとの競争となると、検索順位を上げることが非常に難しくなります。

また、ビッグキーワードはユーザーの検索意図が漠然としていることが多く、訪問者が具体的な行動を起こしにくい場合があります。例えば、「リフォーム」で検索したユーザーが、キッチンを改装したいのか耐震工事を考えているのかは分からないため、ページの内容はある程度リフォームのことを網羅する必要があります。

ビッグキーワードは競合が激しい分、上位表示には運営・SEO対策・Web広告など大規模な手間と予算が必要となるため、自社の状況に合わせた戦略が必要です。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、ビッグキーワードよりも具体性が高く、検索ボリュームが中程度のものを指します。

例えば、「キッチンリフォーム」や「カーポート」などがミドルキーワードです。

ミドルキーワードは、ユーザーの検索意図がある程度絞られているため、ビッグキーワードより検索キーワードに沿ったページの制作が可能です。例えば、「キッチンリフォーム」で検索するユーザーは、キッチンに関心があることが分かります。そのため、ページ内容もキッチンリフォームの特徴や料金、工事事例などの情報を掲載することで反響が期待できます。

また、ビッグキーワードよりもライバルが低いため、比較的早くSEO効果を得やすい点がメリットです。

ただし、リフォームは地元の工務店へ依頼することが一般的なため、「リフォーム 福岡」など地域を含めたキーワードもビッグキーワード並みにライバルが多く、上位表示が大変です。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、検索ボリュームは小さいものの、複数の単語で構成される具体的なフレーズを指します。

例えば、「キッチンリフォーム 費用 福岡」や「カーポート 設置 相場」などがロングテールキーワードに該当します。

ロングテールキーワードは、検索するユーザーの目的やニーズが非常に明確であるため、キーワードに沿ったページを用意すると高い反響率が期待できます。

また、ビッグキーワードやミドルワードと比べるとライバルが少ないため、SEOで上位表示を狙いやすい点も大きな特徴です。

新規で立ち上げるサイトなら、まずはロングテールキーワードやミドルワードからSEO対策をして、サイトの力がついてきたらビッグキーワードの対策へと切り替えるのがおすすめです。

SEOキーワード選びに役立つ3つのツール

SEOのキーワード選定をする際に使用すると便利な2つのツールをご紹介します。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Google広告の利用者が検索ボリュームや入札単価を調べる目的で利用するツールです。

Google社が提供しているツールなので信頼度が高く、利用者の多いツールです。
Googleキーワードプランナーを使用するにはGoogle広告を配信している必要があります。

サイトURL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

Googleサジェスト(ラッコキーワード)

Googleサジェストとは、Googleの検索窓にキーワードを入力した際に、自動的に関連する検索候補が表示される機能のことです。

Googleサジェストは、ユーザーが入力途中で検索を効率的に行えるようサポートするものですが、SEOの観点でも非常に役立つツールとして注目されています。

Googleサジェストに表示される候補は、実際に多くのユーザーが検索しているキーワードや現在のトレンドを反映しているため、リアルな検索ニーズを把握する手がかりとなります。

例えば、「リフォーム」と入力すると、「リフォーム 費用」「リフォーム 業者 比較」「リフォーム キッチン」などの候補が表示されることがあります。これらのキーワード候補は、ユーザーが特定の検索意図を持って調べている可能性が高いため、SEOキーワード選定に役立ちます。

Googleサジェスト同様に、SNSなどの検索窓にもサジェスト機能があるので、合わせて確認するとより確実になったり、Googleサジェストにはないキーワードが見つかったりします。

ラッコキーワードは、指定したキーワードからGoogleサジェストを取得してくれるキーワードリサーチツールです。

サイトURL:https://related-keywords.com/

Googleトレンドの関連トピックやキーワード

「Googleトレンド」は、キーワードの人気度の動向(トレンド)をチェックできる無料のツールです。
Google トレンドではキーワードの人気度を算出できます。
気になるキーワードで人気度を比べることができる優秀なツールです。

Googleトレンドを使ったキーワードの探し方としてご紹介するのが「人気度の動向」グラフの下にある「関連トピック」「関連キーワード」です。

関連トピック/関連キーワードに表示されるキーワードは、Googleトレンドに入力したキーワードと関連性が高いので、サイトに訪れるユーザーの興味があるキーワードとなる場合があります。

サイトURL:https://trends.google.co.jp/trends/

SEOのためのキーワード活用法

SEOキーワードを選んだら、次はホームページで対策を考えましょう。
具体的にどこにSEOキーワードを埋め込むことが有効か解説します。

タイトル

タイトルにはSEOキーワードを必ず入れるようにしましょう。
優先度の特に高いSEOキーワードは、できるかぎりタイトルの左側に掲載しましょう。
キーワードは1回が基本ですが、状況に応じて複数入れても大丈夫です。

メタディスクリプション

メタディスクリプションとは検索結果に表示される概要文のことです。サイトURLの下にある黒(グレー)の文言がメタディスクリプションです。
メタディスクリプションにもSEOキーワードを含み、ページ内容を端的に表した文章を作成しましょう。
キーワードは2回〜3回くらい入れておくのがおすすめです。

見出し

見出しにSEOキーワードを含めることで、検索エンジンにキーワードとページ内容の関連性の高さをアピールできます。

1つの見出しに入れるキーワードは、2回程度までが目安です。同じキーワードを多数入れるのはおすすめできません。

本文

本文にもSEOキーワードを入れていきましょう。
指示語(それ・あれ など)でSEOキーワードのことを書いている場合は、SEOキーワードに置き換えましょう。
SEOキーワードを無理やり入れたり、SEOキーワードのみを羅列するなど不自然な対策はやめましょう。

altタグ

altタグとは画像に設定する代替文字のことです。
Googleなどの検索エンジンに読み込ませたり、画像の表示エラーの際にaltタグに設定した文言が表示されます。

画像の意味が変わらなければ、積極的にSEOキーワードを入れるように意識しましょう。

スラッグ

スラッグとはページURLのことです。ドメイン/xxx-xxxxの「xxx-xxxx」のことです。
ページ内容と合う場合は、スラッグはSEOキーワードを意識した設定にしましょう。

どんなスラッグがよいか分からない場合は、上位サイトのスラッグを参考にすると傾向が見えてきます。

【応用編】サイト充実のために!関連キーワードの探し方

ここまでは、基本的なSEOキーワードの選び方について解説しました。
サイトのボリュームが大きくなり、キーワード探しが難しくなってきたときのためのキーワード探しの応用編を解説します。

競合サイトが制作しているページを確認する

競合サイトが制作しているページを確認して、SEOキーワードを分析しましょう。

自社のメインキーワードで既に上位を取得しているライバルサイトは、他のキーワードでもSEO対策をしていることがあります。どんなキーワードでページを作っているか確認して、自社にも取り入れることができる場合はキーワード候補としましょう。

リスティング広告の関連クエリの調査

自社でリスティング広告を運用している場合は、登録しているキーワードの中から、コンバージョン(お問い合わせ)につながったクエリ(キーワード)を確認しましょう。

頻繁にコンバージョンにつながるキーワードが見つかった場合はSEO対策を施して上位表示を狙いましょう。

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトの活用

「Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo!」などのQ&Aサイトでもキーワードを見つけることが可能です。

リフォームを例に挙げると、「キッチンリフォームの費用の相場はどのくらいですか?」や「良いリフォーム会社の見分け方は?」といった具体的な質問が見られます。

これらの質問を参考にすることで、ユーザーがどんな情報を求めているのかが分かり、そのニーズに応えるページを作成するヒントになります。

例えば、「キッチンリフォーム費用の内訳を詳しく解説した記事」や「良い業者を選ぶためのチェックポイント」などのページを用意することで、検索エンジンでも高い評価を得やすくなります。

まとめ

SEOキーワードの選び方。芋づる式に見つけるプロのキーワード選定法!について解説しました。
下記に要点をまとめていますので、ご確認ください。

SEOキーワードとは、ユーザーが検索エンジン(Google/Yahoo!など)で入力する単語やフレーズのこと。

SEO対策においてキーワード選びは最も重要。

SEOキーワードは自社の商品・サービスから考えましょう。次にユーザーがどのように検索するか想像しましょう。ピックアップしたキーワードを拡大・縮小して他のキーワード候補を見つけましょう。

SEOキーワードはビッグキーワード/ミドルキーワード/ロングテールキーワードと検索ボリュームで分けることができます。自社サイトに合ったキーワードを選びましょう。

SEOキーワード選びに役立つツールはGoogleキーワードプランナー、ラッコキーワード、Googleトレンドです。どれも無料で使えるツールです。
※Googleキーワードプランナーは広告アカウントが必要

キーワードはSEOのために、ページタイトル/ディスクリプション/見出し/本文/altタグ/スラッグに埋め込みましょう。

サイト充実のために関連キーワードを探しましょう。競合サイト、Q&Aをサイトなどが活用できます。

サンゼンデザイン サポートチームでは、本内容のキーワード選定などで、SEO対策を行っております。サンゼンデザインへのSEOのご相談もお気軽にお問い合わせください。

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