Web反響ラボドメイン・サーバー
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Web反響ラボドメイン・サーバー
「エックスサーバーで発行したメールアドレスに転送設定をして、Google Workspaceのグループアドレスでメールを受け取る設定」を探されている方がこのページに辿り着いたと思います。
結論からいうと、できません。
これはエックスサーバービジネスでも同じです。
弊社もGoogle Workspaceを利用しており、この転送を行うためにかなり設定方法を探しましたが見つからず、最終的にはGoogleのサポートに問い合わせました。その回答が「エックスサーバーとGoogle Workspaceの仕様上できません」でした。
ここではGoogle Workspaceやグループメールの説明、転送できない理由、転送できない場合の対処法、該当しない場合のチェック項目などを記事にしています。
エックスサーバーではない、またはグループメールではないのにユーザーのメールアドレスへ届かない場合は「エックスサーバーからの転送やグループアドレス宛じゃないのにメールが届かないときの確認」を読むと解決するかもしれません。
目次 - Index -
5184文字
読み終わる時間の目安:約9分
Google Workspace(グーグルワークスペース)とは、Gmail、カレンダー、Googleチャット、Google Meet、ドライブ、スプレッドシート、ドキュメント、スライドなど様々なGoogleアプリがパッケージされたビジネス向けのクラウド型グループウェアサービスです。
簡単にいうと、通常のGoogleアカウントは1アカウントずつ個別でつながりはありませんが、Google Workspaceだと発行したユーザーアカウントは全てつながっています。
「管理」を通じて管理者がユーザーアカウントを発行でき、ユーザー間のデータのやり取りや情報共有などコミュニケーションが簡単にできるので、業務の効率が格段に上がります。
1ユーザーにつき月額が発生し、プランにより金額が異なります。
Google Workspace内で「グループ」を作成することができます。
同時にメーリングリストが作成され、グループ宛のメールはグループに追加されたユーザーへ転送されます。
グループを作成しても月額は発生しません。
Googleのヘルプへチャットで確認をしたところ、「エックスサーバーとGoogle Workspaceの仕様」が問題とのことです。※2025年1月7日現在
Xserverは転送時にRetrun-pathという項目を空白にして送る仕様となっている
Return-pathが空白のメールを「システムメールと同じ」であると判断しブロックする仕様となっている
双方がこの仕様である限り、絶対に届かないということになります。
エックスサーバーからGoogle Workspaceの「グループアドレス」へは転送できませんが、各ユーザーへのメールは届きます。
ですので、エックスサーバー側のメールアドレスで、メールの転送先設定に届けたいアドレス(グループに設定しているユーザアドレス)を一つずつ設定すると受け取ることができます。
送信先の増減はできればGoogle Workspaceの「グループ」で管理したいところですが、仕様上無理ならここは諦めるしかありません。
試していないのでなんともいえませんが、もしシンレンタルサーバーでも同じことが起こっていてこのページへ辿り着いているなら、それはエックスサーバー同様に仕様上不可能だと考えられます。
というのも、シンレンタルサーバーはエックスサーバーのグループ会社が運営しています。機能がとても似ており、管理画面はほぼ同じです。そのことから、転送のシステムも同じ仕様であると推測できます。
まずメール送受信の流れとしては
①メールを送信
②サーバーで発行したメールアドレスで受信し、転送
③転送先のアドレスで受信
となります。
時間のかかる作業となりますが、この流れのどこで問題が発生しているのかを受け取る側から確認していきます。
ポイント
テストメールはGmailだけでなく、独自ドメインのアドレスやスマホのメールアドレスなど複数送ってみると、「独自ドメインのメールだけ届かない!」などさらに状況を把握できます。
まずは受信するGoogle Workspaceのメールアドレスが全く受信できないのか、少しは受信できるのかを確認します。
全く受信ができていないのであれば、メールアカウント自体に問題がある可能性が高いです。
一部のメールを受信できるならメールアカウントは問題なく、届くまでのどこかに問題が発生していると予測できます。
個別のメールアドレスやグループへ送られてきたメールを受け取ったかの確認ができます。
メールログ検索の手順
Chrome右上のGoogleアプリ(9つの点) > 管理 > 左メニューの「レポート」 > メールログ検索 > 条件を指定して「検索」
大量のメールの中から該当のメールを見つけるのは大変ですので、メールを絞り込んで確認すると早く見つかります。
テストメールを送っているなら、条件指定で「カスタム検索」のタブをクリックし、件名などを入力して検索をします。
ヒットしたメールをクリックし、「〇〇に送信済み」や「開封済み」となっていたら届いています。「返送」となっていたら受け取れていません。
グループアドレスへ送信できない場合に限りますが、グループメールの設定で「投稿できるユーザー」を「外部」にしておく必要があります。この設定を行うことで「外部の人がグループアドレスに投稿できる」、つまり外部のアドレスからグループメールへメールを送ることができるようになります。
【アクセス設定の内容】
グループのオーナー:オーナーのみメールの送受信が可能
グループの管理者:オーナーと管理者間でメールの送受信が可能
グループのメンバー:グループのメンバー間でメールの送受信が可能
組織全体:組織内(社内)でのメールの送受信が可能
外部:社外ともメールが送受信でき、一般的なメールのように利用可能
アクセス設定の設定手順
Chrome右上のGoogleアプリ(9つの点) > 管理 > 左メニューの「ディレクトリ」 > グループ > 対象のグループ名をクリック > アクセス設定 > 右上の鉛筆マーク、または画面をクリック > 「投稿できるユーザー」の「外部」の枠をクリックしてチェックをつける > 保存
経由するエックスサーバーのメールアドレスにメールが届いているかを確認してみてください。
Webメールへログインし、受信トレイに該当するメールが届いているかの確認です。
1.Webメールに届いている = 転送ができていない、または転送はしたが転送先が受け取っていない
→サーバー内のメール設定に問題がないか調査してください。
→転送先の設定の可能性もあります。
※転送先に他のメールアドレスも設定し、全部に転送できないのか、一部に転送できないかを確認。
2.Webメールに届いていない = 送られたメールが経由するサーバーで受け取れていない
→そのメールだけ受け取れないのか、全部のメールを受け取れないのか確認が必要です。
→メールの送り主がアドレスを間違っている可能性もあります。
今回の「エックスサーバーからGoogle Workspaceのグループアドレスへ転送できない」は「2」に該当します。
ポイント
転送設定で「サーバーにメールを残す」にしておく必要があります。
「DKIM」や「DMARC」を設定することでメールセキュリティをより強化します。Googleは「メール送信者のガイドライン」に
「メールが確実に配信されるようにするには、ドメインに SPF、DKIM、DMARC を常に設定することをおすすめします。」
「こうした方式で認証されていないメールは、迷惑メールに分類されたり、5.7.26 エラーで拒否されたりすることがあります。」
と書いてあり、設定をしていないとGoogle Workspaceで拒否され、メールが届かない可能性があります。
チェック方法
Web上に無料のDKIMチェックツールが複数あるので、検索してチェックしてみてください。
上記を試してもメールを受け取れない場合は、Google Workspaceの下記を確認または試してみてください。
Googleアカウントの容量がいっぱいになっていたらメールを受け取ることができません。データを削除するか、プランアップを行ってください。
Google Workspaceにホワイトリストを作成することも可能です。
ホワイトリストの設定手順
①まずアドレスリストを作る
Chrome右上のGoogleアプリ(9つの点) > 管理 > 左メニューの「アプリ」 > Google Workspace > Gmail > ルーティング > 一番下の「アドレスリストの管理」 > アドレスリストを追加 > 「ホワイトリスト」など名前を入力、「アドレスを追加」で受け取りたいメールアドレスを設定
②一つ前の画面に戻り、まずアドレスリストを作る
ルーティング > 一番上の「ルーティング」 > 別のルールを追加 > 下記設定を行う
ややこしく見えますが、5分ほどあれば終わる作業です。
今回、弊社も「エックスサーバーで発行したメールアドレスに転送設定をして、Google Workspaceのグループアドレスでメールを受け取る設定」を探すことに時間を費やし、Googleサポートとのチャットも3時間近く待つなど多くの時間を消費してしまいました。
この記事が参考となり、みなさまのメールトラブルを早期に解決できたなら幸いです。
弊社サポートチームは日々様々な問題を解決し、反響を出すための提案を行っています。